コンピュータの情報処理
脳はよくコンピュータと比較されますが、根本的に違う点もあります。
コンピュータは、外からプログラムを組み込んであり、予めプログラムされたことは高速に処理できますが、想定外のことは処理できません。
このことを踏まえて、コンピュータはプロセッサベースアーキテクチャと呼ばれます。
脳の情報処理
一方、脳はどんな処理をするかと言いますと、目や耳などの感覚器官を通して入力された情報を、脳内に記憶された情報に当てはめることで、答えを出そうとします。
ちゃんと当てはまらない情報でも、脳内に似た情報があると、強引に結びつけて答えにします。
いい加減だなと思われるかも知れませんが、そのお陰で想定外の状況でも柔軟に答えが出せるわけです。
このように、脳は記憶(メモリー)を参照するので、メモリーベースアーキテクチャと呼ばれます。
また、経験を通して、プログラムを自分で作って行きますし、何度も行なうとどんどん短時間で出来るよう自動的に高速化します。
スゴいですよね。
顧客の答えは、すでに顧客の脳の中にある
脳は、記憶の中にある記憶が拠り所なので、答えは脳の中に既にあると言えます。
顧客が、どの商品にしようか、どのサービスにしようか、と考えているとき、最終的な結論につながる答えは顧客の脳にあるわけです。
ですから、売る立場としては、顧客とコミュニケーションを取りながら、その顧客の答えが何であるかを探っていくことになります。
その答え自体は、顧客自身が気付いていないこともよくあります。
答えを上手く引き出して、買っていただき、満足してもらえたなら、顧客満足度も跳ね上がります。
顧客の脳の中にある答えをいかに引き出すか。
これが対面販売などでのコミュニケーションのポイントになります。
(了)
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