考えるパターンを時間軸で分類した時間志向
人が考えるパターンを時間軸で分類することができます。
過去型 = 過去の出来事にこだわる人
現在型 = 後先を気にせず、今を強く意識する人
未来型 = 先のことばかり気にかける人
もう少し詳しくそれぞれのパターンを見てみましょう。
過去型
成功や失敗の体験を記録し、正しいことや事実を確実に見極めようとする。
例)学者、作家、法律家など
利点:慎重。
難点:新しいことに取組む際に妨げとなる。
現在型
現時点における資産やリソース・動向をモニターし、目標を実現するための計画を練り、
目標達成に向けての動きを管理する。
例)戦略家、会計士、地域のリーダーなど
利点:今を楽しめる。安定した状態を保つ。
難点:将来のことを考えない。近視眼的。
未来型
新たな可能性を描き、熱意と確信を持ってその機会を模索し、絶えず変化を促し、
その変化に適応しようとする。
例)変革者、発明家、起業家、など
利点:想像力豊か。新しい機会・変化・刺激を求める。
難点:過去の知見や現状を軽視。不必要に変化を求める。
同じ過去型でも、肯定的に捉える傾向の人もいれば、否定的に捉える人もいます。
ということで、それぞれの型に肯定と否定があって、全部で6パターンになります。
・過去肯定型
・過去否定型
・現在肯定型
・現在否定型
・未来肯定型
・未来否定型
意識を向ける時間軸も人それぞれで、捉え方も様々なのですね。
このような時間に対する意識や考えるパターンを時間志向とか、時間思考といいます。
時間志向で自己のマネジメント
過去型・現在型・未来型の対処法をちょっと見ておきましょう。
例えば、過去型の人は、これまでの実績に拘って新しいことに着手するのが億劫になりがちです。
そんなとき、未来型の時間志向で発想を柔軟にするように意識するとよいでしょう。
未来型では、コロコロといろいろなことに手を出してしまい、成果につながりにくい面があります。
そんなとき、過去型の時間志向で、これまでの実績を分析してみましょう。
現在型は、今起きていることが気になって、過去データの把握や、将来の展開に意識が向かない傾向にあります。
そんなとき、過去型のデータ分析や未来型の拡散的な発想を取り入れて今取り組んでいることを過去や未来とつなげて考えるとよいでしょう。
個人の中で、どの時間志向が強いかはその人の性格であり、強みでもあります。
ただ、それが裏目に出ることもあります。
自分の中で、その3つの時間志向のどれかに偏り過ぎていると行き詰まりやすくなります。
何か思い悩むとき、多くの人が悩む原因は、他の時間志向が打開してくれるのに、自分の時間志向
にとどまってしまって、悩みの渦から抜け出せないということが往々にしてあるのです。
自分らしい時間志向の良い所を活かしながら、困ったときだけでなく、普段から他の時間志向でも
考える習慣を付けると、危機的な状況にも冷静に対処しやすくなります。
組織のマネジメントにも時間志向
この時間志向は、自己の問題だけでなく組織やチームとしてのパフォーマンスにも大いに関係があります。
組織を構成するスタッフは、それぞれ、異なる時間志向をもっています。
各自が自己の時間志向を把握し、スタッフの間でお互いの時間志向を理解しておくと、
相互理解もしやすく、それぞれの利点を活かしたアドバイスのやり取りもスムーズになります。
コミュニケーションが潤滑になり、人間関係のストレスも起きにくくなります。
スタッフ間で時間志向のバランスが取れた組織がよいですね。
時間志向を意識することは、組織やチームの運営にも効果的なのです。
(参考)
脳科学でビジネスライフを快適に!
では、また!
(了)
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