いきなりですが、問題です。
地下鉄の忘れ物で第1位は何だと思われますか?
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答えは、「傘」。
まあ、そうだろうなって感じですが、なぜ、忘れてしまうのでしょう?
とても重要な理由の一つ。
それは、、、
地下鉄のホームは、雨が降っていないから。
あれ? 今、苦笑いされました?(笑)
これ、結構、真面目な話なのです。
トイレから出るときに電気を消し忘れやすいワケ(行動随伴性)
例えば、家のトイレに行くとき、電気をつけて入りますね。
つけ忘れることは、ほぼありません。
でも、出るときには電気を消し忘れることがときどきありませんか?
「誰?つけっぱなしにしてるのは?」と私(武永)も家族から言われたりします。
入るとき、トイレは暗いですが、電気をつけると明るくなって用が足せます。
(行動)電気をつける
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(変化)トイレの中が明るくなる
このように行動で状況の変化がするのを、心理学では「行動随伴性」と言います。
この行動随伴性が、行動する強化因子になって行動が習慣化します。
では、トレイを出るときは、どうでしょうか?
トイレの電気を消しても消さなくても、トイレの外の状況は変わりませんね。
行動随伴性が存在しないので、「消す」という行動を取ることに気付きにくいのです。
ちなみに、このように行動面に着目したアプローチを「行動分析学」と言います。
電車で傘を忘れやすいワケ
電車で傘を忘れる問題を考えてみましょう。
雨の日、地上で屋根なしのホームに降りるときは、傘をさす行動により濡れずにすむという行動随伴性があるので、傘を忘れることは、まずあり得ません。
しかし、地下鉄のホームはどうでしょうか?
雨が降っておらず、傘をさして濡れるのを防ぐという行動随伴性がないため、傘を忘れてしまいやすいのです。
私たちが気付きにくいというのは、記憶力の問題だけではなく、このような行動随伴性も大いに関係するのです。
忘れにくくするためには行動とリンクさせる
では、電車で傘を忘れないようにするには、どのような手を打てばよいでしょうか?
1)忘れる機会自体をなくす
・傘をずっと手に持っておく
どこかに置くから忘れてしまうわけで、忘れる機会自体をなくしておけば大丈夫。
2)次の動作の際に自動的に気付く仕組み
・座席に座るときバッグに引っ掛けるとか、男性なら両足の間に置くとか。
座席の端に座ったとき、手すりにぶら下げたり立てかけがちですが、それですと、降りるときに気付きにくいですよね。
ということで、降りるときの動作で気付かせる仕掛けを考えましょう。
折りたたみ傘なら、膝の上のカバンに傘を乗せておくのもよいですね。
3)認知的なアプローチ
・持ち物の数を数えておく
「荷物は、バッグと手土産と傘の3つ」と数えておくと、降りるときに気付きやすくて、忘れにくくなりますね。
忘れやすいなと思ったら、行動随伴性など、そのメカニズムを分析し、記憶に頼らない行動とリンクした対策を立てましょう。
【お勧め本】
杉山尚子『行動分析学入門』(集英社新書)ーー ヒトの行動の思いがけない理由
脳科学でビジネスライフを快適に!
では、また!
(了)
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